2021年1月8日金曜日

論文が公開されました!&公開されていました!

あけましておめでとうございます。

新年早々、論文が公開されました。

コロナ禍で大変な状況ですが、今年も研究に励んでいきたいと思います。


Highly Sensitive Low‑Energy Laser Sensing Based on Sweep Pulse Excitation for Bolt Loosening Diagnosis

K. Mikami, Y. Zhao, M. Morita, T. Sakamoto, and H. Nishikawa

J. Nondestruct. Eval., 40(12) 2021 1-9

https://link.springer.com/article/10.1007/s10921-020-00746-6


タイトルを日本語訳すると、

ボルト緩み検査に向けた掃引加振法による低エネルギー高精度レーザーセンシング

でしょうか。


これまで、整形外科インプラントの椎弓骨スクリューなどボルト状の固定具に対する検査手法を、レーザー技術で実現しようとしてきました。

どうしても検査には高いエネルギーのレーザーが必要になる。でも、手術中に患者さんの体内で強力なレーザーを照射するの?という課題を解決しようと取り組んだ結果です。論文ではエネルギー10分の1を達成することを報告していますが、現在では、さらに低エネルギー化を実証できています。次の論文で報告したいと思います。


また、期間が開いてしまいましたが、実は別の論文も公開されています。

Characterization of laser-induced vibration on concrete surface toward highly efficient laser remote sensing

K. Mikami, N. Hasegawa, T. Kitamura, H. Okada, S. Kondo, and M. Nishikino

Jpn. J. Appl. Phys., 59(7) 2020 076502

https://iopscience.iop.org/article/10.35848/1347-4065/ab9849


タイトルを日本語訳すると、

高効率レーザーリモートセンシングに向けたコンクリート表面のレーザー振動特性

でしょうか。


前所属の内容をまとめたものですので、コンクリートが対象ですが、これは医療でも土木でも工業でも領域問わずに検査原理は同じです。

従来、検査員さんがハンマー等で叩いて打音検査が行われていました。それをレーザーに置き換えます。ハンマーには質量があるので、力=質量×加速度と簡単に想像できます。さて、質量がない光では?…そんな問題にアプローチした内容です。


年度末になったら、改めて2020年度の成果を総括できたらいいなと思います。