2023年3月18日土曜日

第70回 応用物理学会春季学術講演会で発表

上智大学 四谷キャンパスで開催されている第70回応用物理学会春季学術講演会に来ています。私と学生4名、総勢5名が発表と本研究室では最も大所帯です。

私は、生体・医用光学のセッションで口頭発表しました。

[15p-A405-3] レーザー共鳴周波数解析による臼蓋カップ設置強度の術中計測実証 〇三上 勝大1、松山 哲也1、根本 充貴1、畠山 拓人2、名倉 武雄2、中島 大輔2 (1.近大生物理工、2.慶大医)

現在、慶大病院で進めている臨床研究の状況を発表しました。また、初めて同セッションで座長を仰せつかりました。


さて、学生さんは4人がポスター発表。うち3人は初学会でデビュー戦です。

発表セッションがバラバラで、3人が2日目 (3/16) の午前発表。心配でしたが、物理的に近くでフォローしきれない状況なので仕方ありません。想像以上に健闘してくれたようで、終わったときには晴れ晴れした顔をしてくれていました。

[15a-PB01-6] レーザードップラー振動計による光学素子レーザー損傷検出の検討 〇秋吉 諒一1、三上 勝大1、宮坂 泰弘2 (1.近大生物理工、2.量研関西研)

秋吉くんは初学会発表。ミラーやレンズがレーザーで破壊されてしまう現象は、従来、顕微鏡で確認、検査されています。今回はレーザードップラー振動計で計測してみては?を検証しました。実現すれば、ミラー脱着不要なその場検出が実現します。

[16a-PA03-1] データ加増による椎弓根スクリューの機械学習設置強度診断精度の改善 〇石野田 明弘1、三上 勝大2、根本 充貴2、名倉 武雄3、中島 大輔3 (1.近大院生物理工、2.近大生物理工、3.慶大医)

石野田くんは、整形外科インプラントの設置強度診断に向けて、レーザー照射データの機械学習解析の結果を報告。今回は献体骨のマイクロCTデータも取り入れて、機械学習の汎化性能の向上を実現しました。

秋吉くんと石野田くんの勇姿

[16a-PA05-2] レーザー焼結法によるハイドロキシアパタイトの微細構造の検討 〇溝上 真由1、三上 勝大1、西川 博昭1 (1.近大生物理工)

溝上さんは、初学会発表。生体適合材料のハイドロキシアパタイトをレーザー3Dプリンターで微細構造を作ろうという研究です。最終的には、任意の音波を操る音響メタマテリアルを生体適合材料で実現させていきます。

[16a-PA06-10] レーザーを用いた微小半導体チップの検査手法の開発 〇寺内 玲碧1、三上 勝大1、松山 哲也1、池田 研一2、中南 友佑2、大竹 政則2 (1.近大生物理工、2.株式会社オプト・システム)

寺内くんも、初学会発表。1mmより小さい半導体チップの割れや欠けなどのを全て顕微鏡で観察するのは大変。じゃあ、レーザーで高速・定量検査を実現しようと。そんな企業さんのニーズを受けて共同研究を行った成果です。

溝上さんと寺内くんの勇姿

発表は2時間の時間枠で1時間のコアタイムが設定されています。…が、コアタイム度外視の盛況ぶりで、たくさんの方々にご質問いただきありがたい限りでした。
学生さんらも、どんな質問がよく出てくるのか、自分の説明はどんな特徴があるのか、どんな資料だと説明しやすいか、そんなことを学んでくれたようなので価値ある機会だったと思います。

これからも研究、頑張っていきましょう。

最後に本出張のベストフードを。貝のカンカン蒸し。最高でした。

もう一度、書きましょう。これからも、研究を頑張っていきましょう (笑)



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