2023年3月24日金曜日

卒業式

3/20 (月) に和歌山キャンパス・生物理工学部の卒業式が執り行われました。

卒業生の皆様、おめでとうございます。

これからの方が大変だと思いますが、一層、頑張ってください。


研究室のメンバーも3名が卒業しました。(写真の卒業生は2人ですが。。。)

1人は大学院に残って引き続き頑張ってもらいます。

さて、もうすぐ新年度。頑張っていきましょう。 

2023年3月18日土曜日

第70回 応用物理学会春季学術講演会で発表

上智大学 四谷キャンパスで開催されている第70回応用物理学会春季学術講演会に来ています。私と学生4名、総勢5名が発表と本研究室では最も大所帯です。

私は、生体・医用光学のセッションで口頭発表しました。

[15p-A405-3] レーザー共鳴周波数解析による臼蓋カップ設置強度の術中計測実証 〇三上 勝大1、松山 哲也1、根本 充貴1、畠山 拓人2、名倉 武雄2、中島 大輔2 (1.近大生物理工、2.慶大医)

現在、慶大病院で進めている臨床研究の状況を発表しました。また、初めて同セッションで座長を仰せつかりました。


さて、学生さんは4人がポスター発表。うち3人は初学会でデビュー戦です。

発表セッションがバラバラで、3人が2日目 (3/16) の午前発表。心配でしたが、物理的に近くでフォローしきれない状況なので仕方ありません。想像以上に健闘してくれたようで、終わったときには晴れ晴れした顔をしてくれていました。

[15a-PB01-6] レーザードップラー振動計による光学素子レーザー損傷検出の検討 〇秋吉 諒一1、三上 勝大1、宮坂 泰弘2 (1.近大生物理工、2.量研関西研)

秋吉くんは初学会発表。ミラーやレンズがレーザーで破壊されてしまう現象は、従来、顕微鏡で確認、検査されています。今回はレーザードップラー振動計で計測してみては?を検証しました。実現すれば、ミラー脱着不要なその場検出が実現します。

[16a-PA03-1] データ加増による椎弓根スクリューの機械学習設置強度診断精度の改善 〇石野田 明弘1、三上 勝大2、根本 充貴2、名倉 武雄3、中島 大輔3 (1.近大院生物理工、2.近大生物理工、3.慶大医)

石野田くんは、整形外科インプラントの設置強度診断に向けて、レーザー照射データの機械学習解析の結果を報告。今回は献体骨のマイクロCTデータも取り入れて、機械学習の汎化性能の向上を実現しました。

秋吉くんと石野田くんの勇姿

[16a-PA05-2] レーザー焼結法によるハイドロキシアパタイトの微細構造の検討 〇溝上 真由1、三上 勝大1、西川 博昭1 (1.近大生物理工)

溝上さんは、初学会発表。生体適合材料のハイドロキシアパタイトをレーザー3Dプリンターで微細構造を作ろうという研究です。最終的には、任意の音波を操る音響メタマテリアルを生体適合材料で実現させていきます。

[16a-PA06-10] レーザーを用いた微小半導体チップの検査手法の開発 〇寺内 玲碧1、三上 勝大1、松山 哲也1、池田 研一2、中南 友佑2、大竹 政則2 (1.近大生物理工、2.株式会社オプト・システム)

寺内くんも、初学会発表。1mmより小さい半導体チップの割れや欠けなどのを全て顕微鏡で観察するのは大変。じゃあ、レーザーで高速・定量検査を実現しようと。そんな企業さんのニーズを受けて共同研究を行った成果です。

溝上さんと寺内くんの勇姿

発表は2時間の時間枠で1時間のコアタイムが設定されています。…が、コアタイム度外視の盛況ぶりで、たくさんの方々にご質問いただきありがたい限りでした。
学生さんらも、どんな質問がよく出てくるのか、自分の説明はどんな特徴があるのか、どんな資料だと説明しやすいか、そんなことを学んでくれたようなので価値ある機会だったと思います。

これからも研究、頑張っていきましょう。

最後に本出張のベストフードを。貝のカンカン蒸し。最高でした。

もう一度、書きましょう。これからも、研究を頑張っていきましょう (笑)



2023年3月17日金曜日

大人の遠足 ~量研関西研・阪大レーザー研&接合研~

2023年2月21日 京都府木津川市にある (国研) 量子科学技術研究開発機構 関西光科学研究所に、2023年3月7日 大阪府吹田市・茨木市にある大阪大学レーザー科学研究所&接合科学研究所に学生と一緒にお邪魔してきました。

目的は、研究室の学生さんらに少しでも違う世界、最先端の世界を見てもらおうと、参加希望者を募って見学 (と研究の打合せ) を行いました。

量研関西研では、宮坂主任研究員にお世話いただき見学。

まずは見学通路で概要説明をしてもらって、


クリーンウェアを着て、大型装置J-KAREN-Pなどの見学へ。
日頃使っている実験系と段違いの複雑さに、レベルの違いを感じてもらえれば。


学生さんはエアシャワー自体が初めての経験だったので、新鮮だったようです。
見学後は、みんな揃って、研究所近くにある有名なラーメン屋さん、無鉄砲へ。


近大 和歌山キャンパスの近くの人気店がんたれの店主さんは無鉄砲で修行されたとネット情報があって、それが確かであれば、たしかに同じ系統のラーメンです。美味しいよ。

阪大レーザー研では、本越 招聘教授 (公財・レーザー技術総合研究所 主任研究員) にお世話いただき、超大型装置の激光XII号レーザー、LFEXレーザーを紹介いただきました。

私自身、勤労学生、大学院、学振研究員と阪大レーザー研に10年間居たので、古巣というか何というか。。。


大型レーザー装置を背景に。見た瞬間、「エグっ!」と学生さん。フォーマルな場面ではやめろって言ったやん!と即ツッコミを入れましたが、それだけ圧巻な装置です。

その後、大阪大学接合科学研究所へ。佐藤准教授にお世話いただき、装置の見学と打合せ。共同研究の内容等について議論させていただきました。


実験室の広さ、設備等は雲泥の差がありますが、それでも、研究室の環境に一番近いかなと感じました。学生さんもそんな感じで、やや親近感 (?) のようなものを感じてもらえたのかも。

これからも、知見を広げてもらって進路選択や自分の興味探索の参考にしてもらえたらと思います。